今週土曜日は、
田村靖子ソプラノリサイタル
です!!
皆様のお越しをお待ちしております。
さて、最後のステージは、Hugo Wolf です。
「イタリアの歌の本」という曲集から、14曲歌います。
もちろん、Wolfですからドイツ語です!
ドイツ・ベルリン生まれで1910年にノーベル文学賞を受賞した パウル・ハイゼ(Paul Heyse)が、イタリアの民衆歌をドイツ語に翻訳し375篇の詩から構成されている『イタリアの歌の本 Italienisches Liederbuch』を1860年に出版しました。
Wolfはこの中から、リスペットと呼ばれる6行または8行構成が主の恋愛詩を中心に46篇に曲を付け、「ドイツ風に心臓は脈打っているが『イタリア風の』陽の光が射している!」と表現しています。
リサイタルのチラシの背景がアマルフィーで夏っぽいのは、そのためです(^^)
イタリア人らしい恋愛の風刺や皮肉、感動などを集めた作品です。
小さくても私たちをうっとりさせるものがあるし
小さくても貴重なものがあるわ。
考えてみて、私たちは真珠でお粧しをするのが好きだけど、
高価で小さいわよ。
考えてみて、オリーヴの実はとても小さいのに
良いものは誰もが得ようとするわ。
考えてみて、バラだってあんなに小さいのに
すてきな匂いを放つわ。ご存知よね。
訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。
歌詞の通り、可愛らしい曲です。
ちなみに、この曲は今回歌う14曲の中で一番長い、2分30秒。
ホントに短い曲ばかりなんです!
でも、歌詞が多い(^_^;)
覚えるのは大変でしたが、変化に富んでいて面白い曲集なので、お客様に喜んでもらえると嬉しいです~
うわさによると、遠くへ旅立つのね。
ああ、どこへ行くの、いとしい人。
別れの日を知りたいわ、
涙をあなたのお伴に差し上げましょう。
涙はあなたの行く道を湿らせるでしょう。
私のことを覚えていてね、そうすれば希望が私を照らすでしょう。
涙はあなたのそばにいて、どこにいても私を思い出すわ。
忘れないでね、愛する人。
訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。
これは、日本人っぽくヨヨヨヨ・・・と歌ってはいけません(笑)。
「忘れたらコノヤローただじゃおかねえぞ!」みたいに歌います(笑)。
所々、ピアノが明るい和音を鳴らすのですが、それは
「私のことを忘れられる訳ないでしょう!?」
という音なのです!
3 Nr.10 Du denkst mit einem Fadchen mich zu fangen
あんたは糸一本で私をひっかけて、
一瞥しただけで、きっと私が夢中になると考えてる?
私はもう何人もの人をひっかけたの、お熱をあげた男たちを
私が微笑みかけたからって、うぬぼれちゃ駄目よ。
もう何人もひっかけたの、本当よ信じなさい。
私は恋しているわ、でもあんたにじゃないわよ。
訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。
まさに、イタリア女!高飛車ですね~
イヤ~な感じに歌うところ、ぜひお聞き下さい(笑)。
今日は説明が多かったので、続きは次回に!