6月13日に歌う
シューマンのリーダークライスより3曲の
日本語訳です
森の語らい
もう遅くなって冷えてきたのに、
あなたはなぜ一人きりで馬に乗っているのだ?
森は深く、あなたは一人っきり。
美しい花嫁よ、家まで送っていこう!
男たちの嘘や悪だくみはひどいもの。
痛みで私の心は張り裂けてしまいました。
角笛があちこちでさまよっています。
お行きなさい!私が誰かあなたは知らないのです。
馬も女も見事に飾られ、
若々しい体はとても美しい。
わかったぞ!神様、護りたまえ!
おまえは魔女ローレライだな!
よくわかったな。高い岩山から
私の宮殿はライン川を見下ろしている。
もう遅くなって冷えてきた。
もはやおまえはこの森から出られない。
月の夜
まるで大空が、
そっと大地に口づけしたようだった。
花の輝きの中で、
大地が空のことだけを夢見ずにはいられないほど。
そよ風が野を吹き抜け、
穂が穏やかに大きく波打つ。
森がかすかに葉をならしていた、
星がとても明るい夜だった。
そして私の魂は、
広々と翼をひろげ、
静かな大地を飛んで行った。
まるで、我が家へと飛んで行くかのように。
美しき異郷
梢が音をたて、身をふるわせる
ちょうどその時、
半ば埋もれた城壁のまわりを
古き神々がめぐっている。
ここ、ミルテの樹のものかげ、
ひそやかに暮れなずむ美しさの中で、
夢のようにとりとめもなく、
何を私に話すの?美しい夜よ。
私の上では、すべての星が
燃えるような恋のまなざして瞬く。
遥かなものが、酔ったように語りかける、
やがてくる大きな幸せのことを!
ドイツ語を日本語に訳す時に苦労するのは、
ドイツ語力の問題もありますが、
日本語の問題も大きい
直訳すりゃあ意味はわかるけど、
取扱説明書じゃないんだからねぇ。。。
あくまでも詩で、でもドイツ語には忠実に。
難しい