曲目解説の続きで~す。
前半はこちらを見てね。
4曲目は、「私の恋は緑」Meine Liebe ist gruen
私の恋はライラックの茂みのような緑色、
そして太陽のように美しい。
太陽の輝きはライラックの茂みを突き抜け、
茂みを香りと喜びとで満たす。
私の心はナイチンゲールの翼を持ち、
花盛りのライラックの中で身を揺らす。
歓声を上げ香りに酔いしれながら、
媚薬のような歌を歌う。
初々しい歌詞だな~と思いません?
この作詞は、フェリックス・シューマン。
作曲家のロベルト・シューマンの8番目の子供です。
フェリックスが19歳の時にこの曲をブラームスが作曲したんですが、
彼は自分が作詞した事をすっかり忘れていて、
それにブラームスが曲をつけたとあって、真っ青になったとか(笑)。
いや~~~、若いねぇ
5曲目、「むかしの恋」Alte Liebe
こちらはガラリと雰囲気を変えて、オトナの雰囲気が必要です。
黒い燕が遠い国から戻ってくる
敬虔な鸛が新しい幸せを運びながら戻ってくる
雲に覆われ暖かいこの春の朝
むかしの恋の痛みを見つけたかのように
誰かが私の肩をそっと叩いているよう
鳩の羽ばたきが聞こえるかのよう
ドアをノックする音がするけれど誰も居ない
ジャスミンの香りがするけれど花束は持っていない
遠くから私を呼んでじっと見つめている
むかしの夢が私を捕らえ夢の中へ連れて行く
ブラームスらしく、和音がどんどん変化していくピアノが良いんですわ~
たくさんの色を出して歌えたらなぁと悪戦苦闘中です
最後は、「永遠の愛について」Von eweger Liebe
暗い、なんて暗い森と野原だろう!
既に日は暮れ、いまやこの世界は静まり返っている。
灯りも立ちのぼる煙もなく
そして雲雀も鳴き止んだ。
若者が村から来て
恋人を家へ送っている。
柳の茂みを通り過ぎて送りながら
たくさん様々なことを話している。
「噂で君が苦しむなら、君を悲しませるなら、
他の人達から僕との噂で苦しむなら、
この愛はすぐに切り離されるだろう、
僕達がかつて一緒になった時のような速さで。
雨と共に、風と共に別れよう、
僕達がかつて一緒になった時のような速さで。」
その娘は言った。
「私達の愛は切り離せません!
鋼や鉄はとても固いものです。
でも私達の愛はもっと固いのです。
人は鉄や鋼の形を変えることができますが、
私達の愛を誰が変えることができるでしょうか?
鉄や鋼は溶かすことはできますが、
私達の愛は永遠に存在するでしょう。」
こちらもヴェンド族の民謡から歌詞をとっておりブラームスの歌曲の中では大規模なものの一つです。
私、この曲大好きでねぇ
オンナは強いね~~~(笑)
男の人が喋りだすくだりは、
“Leidest du Schmach・・・”
となっていて、正確には
「君が恥辱に苦しむなら・・・」
という訳なんだけど、
今の時代「辱め」っちゅうのもなぁと思いまして、
思い切って「噂」に意訳してみました
2月19日のチケット、まだまだ、まだまだありま~す。
ご興味ある方は、ご連絡下さいませ