6月12日土曜日 午後2時より
La Fenice 第29回演奏会
を、ローズ文化ホールにて行います。
阪急宝塚線「庄内」駅より徒歩7分です。
地図はコチラ
この演奏会は、師匠の田中千都子先生の弟子達15名が歌います。
私が今回歌うのは、
シューベルト Der Musensohn (ミューズの子)
Jシュトラウス aus”Die Fliedermaus” Spiel’ ich die Unchuld vom Lande (「こうもり」より 田舎娘を演じる時は)
です。
久しぶりのアリアです
Der Musensohn はゲーテの作詞なんですが、
良いですね~~~。
韻は踏んでるけど、同じ言葉を使わないから、
とっても覚えやすい!!!
ま、覚えやすいからと言ってドイツ語が超美しくなるかと言えば、
またそれは、別の話で
ミューズの子
野や森を通り抜け、僕の歌を口笛で吹き、あちこちへさまよう
あらゆるものが調子を合わせ、つぎつぎと動き出す
庭の花も、樹の花も待つこともないうちに咲き始める
花々は僕の歌を祝福し、再び冬が来てもなお、僕は花々の夢を歌い続ける
氷原で僕は夢を歌う そこには冬でも美しい花が咲く!
この花はやがて消え、新しい喜びが豊かな丘の上で芽吹く
菩提樹のそばで人々を見かけると、僕はすぐにせきたてる
鈍い若者が格好をつけるのも、お堅い娘がくるくる回るのも、僕の旋律にあわせてだ
足の底に翼を与え、谷や丘へ愛し子を家から追いたてる
親愛なる優しいミューズの神よ、いつになったら僕は彼女の胸で再び休めるのだろうか?
オペレッタ「こうもり」より
田舎娘を演じる時は
女優と偽って仮面舞踏会に出席した小間使いのアデーレ。そこで知り合ったシュヴァリエ(騎士)・シャグラン(本当は刑務所長)を次の日に訪ね、彼の力で本物の女優にして欲しいと頼み、自分に才能がある事をアピールする。
田舎娘を演じる時は、当然短い衣装を着て、
リスのようにいたずらっぽく、あちこち跳ね回る。
素敵な若者が来て、私は指の間から無邪気な子供のように
微笑んで彼を見つめるの。
そして、エプロンの紐をつまんで解くの。
田舎ではそうやって雀を捕まえるのよ。
彼が私について来たら、あどけなく言うの
「嫌な方!」
それから草の上に座り、最後には歌い始めるの。
これを見たら、白状しなければなりません。
こんな才能のある私が舞台に立たない時、損失は大きいと!
女王様を演じる時は、威厳をもって堂々と歩きます。
称賛の中で会釈します。
皆が畏敬の念をこめて人垣を作り私の歌に耳を澄まします。
微笑んで国と民を治めるすばらしい女王です!
これを見たら、白状しなければなりません。
こんな才能のある私が舞台に立たない時、損失は大きいと!
パリの貴婦人、伯爵夫人を演じる時は、
若い伯爵が家に来て、私の貞操を狙います。
二幕では貫いて折れないけれど、
三幕では弱くなり、そこで突然ドアが開きます。
あぁ!主人です!私はどうなるのでしょう。
笛のような声で許しを請い、彼は許します。
終わりの場面で観客たちは涙します!
う~~~ん、これだけ見てると
って感じですが、アデーレの天然な感じと、
Jシュトラウスの音楽がみごとにマッチしてるんです
「田舎娘」のところは8分の6拍子、
「女王様」は4分の4、「伯爵夫人」は4分の2
私が舞台に立たないと!と言ってるところは4分の3拍子と、
キャラクターが拍子によって分かれてます。
まだ、コロラトゥーラの部分でアデーレじゃなくて
“練習してる田村”が出てくるんですが、本番までにクリアします
以前、アデーレのもう一つのアリア Mein Herr Marquis(伯爵様、あなたのようなお方は)
を歌った時、師匠から、
「“高慢ちき”な感じがとっても良かった!」
と褒めてもらいました。
これって褒め言葉???
ま、なんにせよ12日お時間ある方は、ぜひお越し下さいませ。
お待ちしております