さて、リサイタルまで、あと2週間と2日になりました!
そろそろ、曲目解説を載せていきますね~。
今回も前半に1部と2部、後半に1部と2部の4部構成でお送りします!
まず、前半の前半は、Felix Mendelssohn
メンデルスゾーンです。
作品34番の6つのリートから5曲歌います。
有名な「歌の翼に(Auf Fluegeln des Gesanges)」が入っていますよ。
ハイネの詩です。
ドイツ語訳はこんな感じにしました。
歌の翼に乗って
愛しい人よ、ガンジスの野へ
君を連れ出そう。
僕はそこに美しい場所を知っている。
・・・
そこのヤシの木の下に
ぼくたちは座ろう。
愛と静けさに満たされて、
幸せな夢を見よう。
完全版は、当日プログラムをご覧下さい!
今回も、言葉を選び抜いて訳しました。
前回に比べて、日本語が読みやすいように意識して訳してみましたよ!
ハイネの詩って、毒のある詩が多いんですが、
この詩は、本当に美しくて綺麗です。
もう1曲、3番目に歌う「旅の歌(Reiselied)」もハイネの詩ですが、
こちらは毒だらけ(笑)。
秋の風が木々を揺らし
夜は湿って寒い。
私は灰色のコートに身を包み、
独り森の中で馬に乗る。
私が馬に乗るように
思いが先行して乗って行く。
思いは優しく軽やかに私を運ぶ、
私の愛する家へと。
・・・
愛しい人が待ちわびる。
私は、彼女の腕に飛び込むんだ!
葉が風でざわざわ音をたて、
樫の木が言う
「何を望んでいるのだ、愚かな旅人よ。
お前の愚かな夢なのに。」
最後の樫の木下りが、なんともハイネ!(笑)
「愚か」はドイツ語で「toerichten」と言うのですが、
その発音がなんとも皮肉っぽくて!
場面展開が早いです。リートですから、、、
曲も速いです。
どうぞ、乗り遅れないように着いて来てください!(笑)