もうすぐです

来週の日曜日、6月4日はいよいよ

「田村靖子・嶋本真祐子ジョイントコンサート」

です!

昨日もピアニストとの合わせでした!

明日は公民館を借りて、リハーサルです。

そんな訳で飲みにも行かず、修行僧のような生活でブログのネタがありません(笑)。

今日は、オープニングのブラームスの訳詩を紹介します!!

まず一曲目
Der Jaeger Op.95-4 狩人
詩:ハルム

私の好きな人は狩人で、服は緑色、
そして目は青色、ただ、彼は気が多いの。

・・・・・

1番から3番までありまして、最後には

でも私のもとへは、教会の扉を通って誓いをたててしか来られないわ。

つまり、結婚してくれないと会いません!と言っています。

気の強いドイツの女性ですね(笑)。

Staendchen Op106-1 セレナーデ
詩:クーグラー

月は山の上に出て
恋人たちにはちょうど良い。
庭には噴水が流れ
後は見渡す限りの静けさ。

・・・・・

彼女はブロンドの恋人を見つめて
ささやく。「私を忘れちゃ駄目よ!」

Staendchen を「セレナーデ」と訳すのはちょっと違和感があるのですが、
日本ではこう訳すのが習わしになっちゃってるんで、そうしました!

大人じゃん(笑)。

Das Maedchen spricht Op.107-3 乙女は語る
詩:グルッペ

ツバメさん、教えてちょうだい
一緒に巣を作っているのは
古くからの旦那様なの?
それとも最近
結婚したばかりなの?

・・・・

ねえ、あなたもきっと
お嫁さんになったばかりなんでしょう?

とっても可愛いらしい歌です!
ぜひ会場でお聞き下さい~

O kuehler Wald Op.72-3 おお涼しき森よ
詩:ブレンターノ

おお、愛しい人の歩む涼しき森よ、
お前はどこで騒めいているのか?
おお、私の歌に心を通わす木魂よ、
お前はどこで耳を澄ましているのか?

心の奥深く
そこで愛しい人の歩む森が
騒めいている。
木魂は苦しみの中眠りにつき
歌は消え去っていった。

ブラームスはここまでしか作曲していないのですが、
実はブレンターノの詩には続きがあって、

「歌は消え去ったが、他の歌をあなたに歌うよ」

といった内容の歌詞が続きます。

そう思って聞いてもらうと、終わりの和音が希望に満ちている感じですよ~

Nachtigall Op.97-1 ナイチンゲール
詩:ラインホルト


ああ、小夜鳴き鳥よ、お前の甘いさえずりが
胸を刺す。

いや、懐かしい鳥よ、違う!
私に甘い痛みを与えるのは
お前ではない。

・・・・・

trauter Vogel を「親愛なる鳥よ」と訳しているものが多いのですが、
ドイツ語で traut は、懐かしいという意味合いが大きいようです。

Von ewiger Liebe Op.43-1 永遠の愛について
詩:ホフマン・フォン・ファラースレーベン

暗い、なんと暗い森と野原だろう!
すでに日は暮れ 今やどこも静まり返っている。
灯りも立ちのぼる煙もなく
雲雀ももう鳴くのをやめた。

・・・・・

その娘は言う
「私たちの愛は引き裂きようがありません!
鋼や鉄はとても堅いけれど
私たちの愛はもっと堅いのです。

人は鉄や鋼の形を変えますが
私たちの愛を誰が変えられるのでしょう?
鉄と鋼は溶かすことができますが
私たちの愛は、いつまでもそのままなのです!」

女の子は強いわ~(笑)

ブラームスの曲は、原調はかなり低いものが多いので、移調して歌っているのですが、
原調の雰囲気を出したいな~と思っています!

今回、日本語の辞書には載っていない表現が多いのですが、
独独辞書やドイツ人用の独和辞書をご参考にしてみました!

昔買ったDudenの独独辞書がやっと使えるようになったよ(^_^;)

ドイツ人用の独和辞書はネットで利用!

日本に居てもドイツのサイトは見られるから便利になりましたよね~

次回は、リストの歌詞を載せます~