曲目解説_R.シュトラウス_その1

前半の最後の3部目

R.シュトラウスです。

まず、一曲目

Die Nacht

H.v.ギルムの作詞です。

夜が森から歩み出て
木々の間を静かに忍び歩き
広い世界を見回す。
さあ気を付けなさい。

・・・

何もかも奪われた藪が立っている。
心と心よ絆を強めなさい。
ああ、私は心配だ、
夜があなたを盗んでしまわないかと。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

静かに始まり、そしてR.シュトラウスらしい大きなうねりの音楽に変化していきます。

最後は、また静になるのですが、夜に怯える感じがとても良く表現されています!

Die Zeitlose
イヌサフラン

同じくギルムの曲で、Die Nachtと同じ Op.10に入っています。

刈り取られたばかりの牧草に
イヌサフランが孤独に咲いている。
形はユリに似て、
色はバラに似ている。

けれども赤く光るけがれない
うてなには毒がある。
最後の花、最後の愛どちらも美しい。
だが命取りとなる。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

最初は、イヌサフランの様子を淡々と、しかし、壮大に表現しています。

が、「けれども」と訳した、Doch から毒々しい表現に変わります。
最後のピアノ伴奏は、おどろおどろしていて、短い曲ですが変化にとんで興味深い曲です!

次回は、残りの二曲を!!