「詩人の恋」の続きです。
5. Ich will meine Seele tauchen
僕の心をうずめたい
ユリのうてなに、
ユリは僕の愛する人の歌を
そっとささやくだろう。
その歌は胸を刺し震わすだろう、
かつてすばらしく甘い時間を
僕に与えてくれた
彼女の口づけのように。
訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。
詩だけを読んだら、まだ幸せ感がありますが、
そこはひねくれているハイネとシューマン(笑)。
この詩にインスピレーションを受けたシューマンはこの曲を、mollで書いています。
恋の終わりを予感させる、そんな感じです。
6. Im Rhein,im heiligen Strome
ラインの美しい流れ
その波間に映るのは
厳かなる
大聖堂ケルン。
大聖堂には
金色の皮に描かれた肖像画があり、
僕の荒れすさんだ人生を
やさしく照らしてくれた。
花と天使にまわりを囲まれた
聖母マリア
その瞳、その唇、その頬は
僕の愛する人とよく似ている。
訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。
e-mollの激しい曲です。
この曲と前の曲の間で失恋をしたのは間違いないでしょう。
せっかく安らぎを求めて、大聖堂ケルンへ行ったのに、
失恋した女性に似たマリア様の肖像画を見る羽目になるとは!!!
7. Ich grolle nicht
僕は恨まない、この胸が張り裂けたとしても、
永遠に失った恋、僕は恨まない。
きみがどんなにダイヤモンドのきらめきで光り輝いても、
きみの心の闇に光は差さない、
僕はずっと前から知っていた。
僕は恨まない、この胸が張り裂けたとしても、
僕は夢の中で見た、
きみの心の闇を、
きみの胸を噛む蛇を、
きみがひどく哀れなのを、
恋人よ、僕は恨まない。
訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。
いやいや、めっちゃ恨んどるがな!
でも、本人は大真面目です。
可哀想なのは、きみで、僕じゃない!
と一所懸命空威張りをしています。
8. Und wústen’s die Blumen,die kleinen
この小さな花たちが、僕の心が
どれ程深く傷ついているかを知ったなら、
僕の痛みを癒そうと
一緒に泣いてくれるだろう。
小夜鳴き鳥たちが、僕の心が
どれ程悲しく病んでいるかを知ったなら、
鳥たちは、元気付ける歌を
朗らかに鳴り響かせてくれるだろう。
金色に輝く星たちが
僕の痛みを知ったなら、
高い空から降りてきて
僕に慰めの言葉をかけてくれるだろう。
みんな知ることはできない、
ただ一人だけが僕の痛みを知っている、
その彼女自身こそが、
僕の心を引き裂いたのだ。
訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。
1番は地面、2番は木、3番は空、目線がどんどん上がっていきます。
でも、みんな知らないのよね~
ピアノは16分音符でずっと動き続け、フワフワした感じです。
でも、4番になって激しく怒る!
まさに、凝縮されているって感じです。
続きます!