曲目解説_シューマン「詩人の恋」_その5

「詩人の恋」の続きです。

 

13. Ich hab’ im Traum geweinet

僕は夢の中で泣き濡れた
きみが墓に横たわる夢を見て。
夢から覚めても
涙が頬から流れ落ちた。

僕は夢の中で泣き濡れた
きみが僕から去ってゆく夢を見て。
夢から覚めても
僕はいつまでも、苦しくて泣いていた。

僕は夢の中で泣き濡れた
きみがまだ優しくしてくれる夢を見て。
夢から覚めても
止めどなく涙が溢れ出てくる。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

前曲の、美しい後奏から、無伴奏で悲しく始まります。

悲しみや怒りが爆発するより、この音楽が、悲しみの大きさを物語るような気がします。

まあ、とにかく聞いて下さい!(曲目解説になってない・笑)

14. Allnächtlich im Traume seh’ ich dich

夜ごとの夢にきみを見る、
優しく挨拶をするきみを見る、
僕は大声をあげて泣き出し、
きみの愛らしい足元に身を投げ出す。

きみは物悲しげに僕をみつめ
ブロンドの頭を振る、
真珠のような涙のしずくが
きみの目からそっとこぼれ落ちる。

きみは僕に微かな言葉をこっそり話しかけ、
イトスギの花束を僕にくれる。
夢から覚め、花束は消え、
あの言葉も忘れてしまった。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

H-durの明るい静かな曲。
細かい休符が多くて、フワフワした感じを表しています。

やっぱり、まだ諦められないんだね~
イトスギというのは、ドイツでお墓に供えるものだそうで、不吉な感じを意味しています。

彼女は、何を言ったんでしょうね~?

15. Aus alten Marchen winkt es

昔のおとぎ話から
白い手が手招きして呼び入れる。
こで魔法の国について
歌ったり騒いだりしている。

・・・

ら霧がもやもやと
立ちのぼり、
風変わりな合唱にあわせて
軽やかな輪舞を踊る。

の粉が
べての葉と小枝で燃えている。
赤い光
いたる所で弧を描く。

しい泉が
天然の大理石から噴きだしている。
不思議な事に
光は小川に輝きながら消えていく。

ああ、その世界に行けたなら、
その世界は僕の心を喜びで満たし
すべての苦しみから引き離し
自由で幸福にしてくれる。

喜びの国は
僕が幾度も見る夢、
朝が来ると
むなしい泡のように溶けてしまう。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

連作歌曲の最後の方には、必ずと言ってよいほど、とてつもなく明るい曲が配置されています。

E-durの明るい曲です。
テンション高すぎて、歌ってる方は必死です(笑)。

でも、やっぱり最後には消えてしまうのね~

16. Die alten,bosen Lieder

昔のいまわしい歌も
い夢も
今こそ葬り去ってしまおう、
大きな棺を持って来てくれ。

その中にたくさんの物を入れよう、
だがそれが何かは、まだ言うまい。
ハイデルベルクの酒樽よりも
もっと大きくなければならない。

・・・

次に12人の大男も連れて来てくれ、
ライン川のケルン大聖堂の
力持ちのクリストフよりも
強くなければならない。

彼らに棺を運ばせて
海に沈めよう。
このように大きい棺には
大きな墓がふさわしい。

みなさん、何故この棺が
こんなに大きくて重たいのか分かるかね?
僕の恋と苦しみとを
一緒に沈めたからこそだ。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

最終曲!
cis-mollの激しい曲です。

最後は、ハイネの黒い感じがとても上手く表現されています。

私のこの曲のイメージは、フィッシャー・ディースカウの歌い方なんですが、ベースの太い声の人の真似をしても、全然ダメ!

ソプラノの細い声なりに、この曲のイメージを歌いきりたいと思います!

最後のピアノの後奏は長いです。
そして、超美しいです!

あぁ、詩人の恋が終わった、、、

って感じですよ。

練習するたびに、失恋するから本当に疲れます(笑)。

ぜひぜひ、6月12日(火)は、西宮北口の芸術文化センターへ!

チケットまだまだありますよ~

前売券も当日券も、同額にしています。

皆様のお越しをお待ちしております!