曲目解説_フォーレ その2

リサイタルは来週土曜日です!!

ぜひお越し下さいませ~

さて、フォーレの後半です。

四曲目

Tristesse

テオフィル・ゴディエ作詞「悲しみ」

四月がめぐり来て
初めてのバラが
五分咲きで
初めての日の光に笑いかける。
幸せな大地は
喜びで満たし、花開き
すべてを愛し、すべてを楽しむ。

ああ!私の心の中は深い悲しみでいっぱいだ。

・・・・・・

私、私はもう何にも想いを寄せることはない。
男にも、女にも、
私の体、私の魂、
年老いた私の犬にさえも。
人々に掘るように伝えに行ってくれないか、
色褪せた芝生の下に
名前の無い墓穴を。

ああ!私の心の中は深い悲しみでいっぱいだ。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

4番まである有節歌曲です!

まあ、ずっと嘆いている。
何がそんなに悲しいんだろう!!??

あ、失恋したんですが、、、そうですか、、、

と思っていては、フランス歌曲は歌えません(笑)。

失恋はこの世の終わり!くらいに思って大袈裟に嘆き悲しむくらいが丁度よい音楽です。

本当に美しいフランス音楽ですよ~

五曲目

Clair de lune

ポル・ヴェルレーヌ作詞の「月の光」

こちらはお聞きになった方も多いのではないでしょうか!

ピアノと歌がまったく違う音楽を奏でているのに、絡み合って美しい。

まさにフランス音楽ですね~

フランス語にはアクセントが無いのでできるのだと思います。

ドイツ語だとこうはいかない!

あなたの魂は選ばれた景色、
魅力的なマスクとベルガマスクで
リュートを奏で、踊り、
気まぐれな仮面の下で悲しみを漂わせている。

恋の勝者と幸運な人生を
短調の調べに乗せて歌い、
それらの幸せは薄っぺらなままに
その歌は月の光にまざりあう。

悲しく美しい月の光、
木々の鳥たちに夢を見させ、
大理石の彫刻の間の瀟洒な噴水を、
うっとりとさせて、涙を誘う。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

美しい!!!

ぜひ会場でお聞き下さい!

曲目解説になっていない(笑)。

終曲

Après un rêve

ロマン・ビュシーヌ作詞「夢のあとに」

あなたの魅力的な姿が誘った眠りの中
私は蜃気楼が燃えるような幸せな夢を見ていた
あなたの目はとても穏やかで、声は澄み響いていた
朝陽に照らされた空のように、あなたは輝いていた

あなたは私を呼び、私は大地を離れた
光の方へとあなたと共に逃げるために
空は私たちのために雲を切り開いた
未知の華々しさ、神々しい光が垣間見えた

ああ、悲しき夢の目覚め
私はあなたを呼ぶ、おお夜よ私に返しておくれ、あなたの幻影を
戻っておくれ、輝きよ
戻っておくれ、おお神秘的な夜よ

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

こちらは、前奏が一小節。
でも、いきなり美しいメロディーです。

フォーレは美しいですね~。

ぜひ会場でお聞き下さいませ!!!!

次は三善晃です!