曲目解説_その1

来週、5月22日(土)は
田村靖子ソプラノリサイタル
です!

一週間後に迫ってきたので、曲目解説を!

まず、1部の前半はシューベルトです。

今回最後に、ミニョンを歌います。
このミニョンというのは、ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」に出てくる登場人物です。
この解説は、また後日。

ですので、シューベルトの曲で、ゲーテが作詞したものを選んでみました。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)は、ドイツの詩人。
82歳で亡くなるまで、ずっと恋をしていた激しい方です!

詩の内容も、他の作詞者なら比喩で書いているのだろうけれど、
これはゲーテだから本気で言ってるので、そう歌わなければならない!
ってのが多いです。

では、曲順に歌詞の内容を少しだけ。

湖の上で Auf dem See D 543

・・・
波の上で
たくさんの漂う星々は光り輝き
やわらかい霧は
そびえ立つ遠方を抱き

朝の風が
陰った入り江を吹き抜け
湖には
実った果物が映っている

続きは当日のパンフレットをご覧下さい

ゲーテは、キリスト教ではあるのですが、東洋的な八百万の神的な詞が多くあります。
これもそんな詞ですね!

あらゆる姿の恋人 Liebhaber in allen Gestalten D 558

僕が 魚だったなら
生きのいい 新鮮な魚だったなら
そして 君が釣りに来てくれたなら
僕には 何の不足もないのに・・・

続きは当日のパンフレットをご覧下さい

他の詩人なら、魚になりたいというのは比喩なのでしょうが、ゲーテは本気です!
本気で思っているように歌わなければなりません(笑)。

野ばら Heidenröslein D 257

少年はみつけた 一本のバラが咲いているのを
荒野のバラを
とても若くて 美しかったので
近くで見ようと 走り寄り
喜んで 眺めまわした

バラよ 赤いバラよ
荒野のバラよ・・・

続きは当日のパンフレットをご覧下さい

これは有名な曲ですが、少年と野ばらを比喩にした、乱暴な男を書いた曲です。
シューベルトの有名なま「鱒」(シューバルト作詞)も、鱒を女性にに例えた比喩ですね。

恋人の近く Nähe des Geliebten D 162

私は あなたのことを思います
海から陽の光が差し込む時
私は あなたのことを思います
泉に月の光が映る時・・・

続きは当日のパンフレットをご覧下さい

美しい曲です。
4番までありまして、

1番 あなたのことを思います
2番 あなたを見るのです
3番 あなたを聞くのです
4番 あなたのそばにいます

と歌います!

ミューズの子 Der Musensohn D 764

野や森をさまよい
歌を口笛で吹きながら
あちこちを歩きまわる
すると すべてのものが
拍子に合わせて動き出し
リズムに合わせて進んで行く・・・

続きは当日のパンフレットをご覧下さい

歌も忙しいですが、ピアノが大変です!
ミューズの子がビューン、ビューンと飛び回っている様子を歌っています。

さて、明日は、1部の後半プーランクの解説です!