曲目解説続き
1部の後半です。
團伊玖磨(1924-2001)
「六つの子供の歌」
2回目のリサイタルでも歌いましたが、今回また歌うことにしました。
詩は北原白秋です。
白秋の詩が大好きです。
歌詞を掲載しておきます!
いたち
あかい 手拭
あねさまかぶり
鼬見つけた
ちらりと見えた
蓬 菜の花
横路 小路
鼬かくれた
ちらりときえた
子供 この道
横 ゆく鼬
手ん手はなすな
ひとりは こわい
へうたん(ひょうたん)
へうたん
へうたん
花咲け へうたん
あらへう ふらへう
(あらひょう)(ふらひょう)
へうたん
へうたん
棚から へうたん
あらへう ふらへう
へうたん
へうたん
千成り へうたん
あらへう ふらへう
へうたん
へうたん
ゆれゆれ へうたん
あらへう ふらへう
へうたん
へうたん
月夜に へうたん
あらへう ふらへう
秋の野
あの子が ゆくよ
見たよな あの子
おんなじ 道を
おんなじ 方へ
誰だろ あの子
ちひさな あの子
わたしの 前を
わたしの やうに
あの子が ゆくよ
髪の毛が ひかる
野の道 小径
もう日は 暮れる
はぐれな あの子
見たよな あの子
お月さま 出たに
ほういと 呼ぼよ
さより
サヨリは うすい
サヨリは ほそい
ぎんのうを サヨリ
きらりと ひかれ
つきよの かはに
だれだれ でてる
さざなみ こなみ
ちらりと ひかれ
サヨリ のうちは
まみづか しほか
つめたい サヨリ
みづのたま はけよ
サヨリは うすい
サヨリは ほそい
ぎんのうを サヨリ
おねえさまに にてる
からりこ
からりこと
音が してるよ
からりこは
下の 谷間よ
からりこの
窓は 日和よ
からりこよ
菊の さかりよ
からりこと
筬が はづむよ
からりこと
こだましてるよ
からりこよ
誰か みえたよ
からりこの
音が やんだよ
雪女
吹雪の 晩に
呼ぶのは 誰だ
曠野の をんな
夜ふけの をんな
遠くて 近い
白くて 青い
吹雪の 中に
ほら また 呼んだ
おねんね ぼうや
もう夜が ふかい
ドイツリートが油絵なら、日本歌曲は水彩画のような感じ。
「さより」とかは、墨絵のような歌です。
リサイタルには、必ず日本語の歌を入れるようにしています!