一部の後半は、プーランクです。
F.プーランク Francis Poulenc (1899-1963)
「月並み」Les Banalités
ギョーム・アポリネール(Guillaume Apollinaire 1880-1918)の詩で、
5曲の連作歌曲なのですが、この5曲は詩的にも音楽的にも相互に関連が無く、
各曲の性格も非常に異なっています。
ギョーム・アポリネールは、女性画家マリー・ローランサンの恋人だった詩人です。
ピカソに紹介されたそうですよ。なんとも華やかな時代ですね~
まあ、でも個性の強い芸術家同士、ぶつかっては別れ、またよりを戻してを繰り返します。
しかし、ルーブル美術館の「モナリザ盗難事件」で、ギョームは事件の容疑者として逮捕されてしまい、これが決定打となって、お別れしてしまいます。
マリー・ローランサンその後、ドイツ人男爵と結婚しますが直後に第一次世界大戦が始まります。
そして戦後、1920年に離婚して単身パリに戻る、という波乱万丈な人生を送る女性です。
ギョームの方はと言うと、、、この別れから生まれたのが、近代詩の金字塔となる「ミラボー橋」。
第二次世界大戦後復興期のパリ市民の愛唱歌となって今も歌い継がれています。
オルクニーズの歌 Chanson d’Orkenise
オルクニーズの門を通って
馬車曳きが一人入ろうとしている
オルクニーズの門を通って
乞食が一人外へ出ようとしている
・・・
町の立派な門番たちは
誇らしげに走っていき
それから町の門は
ゆっくりと閉じていった
続きは当日のパンフレットをご覧下さい
やっぱりフランスの詞ってドイツ語と違います!
訳わからん(^^;
それが、だんだん心地よくなってくるんですよね~(笑)。
ホテル Hôtel
・・・太陽の日で煙草に火をつける
働きたくない 煙草を吸いたい
続きは当日のパンフレットをご覧下さい
詞自体は短いのですが、ピアノ伴奏が重厚です!
気怠さの中にも幸せな感じがある。そんな曲です。
ヴァロニーの沼地 Fagnes de Wallonie
たくさんの悲しみが
荒れ果てた沼地で私の心をつかんだ
何キロメートルも歩き
西風が喘いでいる中で
疲れた私がもみの林で休んでいる時に
・・・
結婚の愛情を込めて
北よ 北よ
生命はそこでは 強い木となって身をよじり
生命はそこでは 美しい歯で死をかじる
風がざわめく時に
続きは当日のパンフレットをご覧下さい
どうやって訳すんだ!?とめちゃ考えました(^^;
詞だけ見ても意味不明ですが、曲を聞いてもらえればなんとなく分かるかな?
(曲目解説になってない・笑)
とにかく早口でたくさん喋って歌います。
パリへの旅 Voyage à Paris
あぁ! 魅力的なこと
鬱々とした土地を離れて
パリへ・・・
続きは当日のパンフレットをご覧下さい
パリ大好き!そんな曲です。
プーランクは、ピアノの音が多くて重厚なので、ウキウキした内容でもしっかり歌わないとピアノとアンバランスになってしまいます!
すすり泣き Sanglots
私たちの愛は 静かな星たちに決められ
だから 私たちは知っている たくさんの人々が息づいているのを
その人たちは とても遠くからやって来て 私たちの頭の中で一つになる
それは夢見がちな者たちの歌
・・・
死にすべてを任せて
私たちのすすり泣きは隠しておこう
続きは当日のパンフレットをご覧下さい
どうやって訳すんだ!?パート2(^^;
このような解決を求めない詞はドイツ語にはなかなか無いですね~
でも、それが心地よくなってくる(笑)。
ぜひ、会場でお聞き下さい!
と言いたいところですが、コロナで客席数半分の為、完売です~
録画を配信する予定ですので、またブログでお知らせしますね!
明日は、2部の説明です!