曲目解説_シューベルト_その2

どんどん、曲の解説と詩の要訳を載せていきます!

シューベルトの二曲目は、

Die Männer sind méchant
男なんて皆ろくでなしよ

J.G.ザイドルの詩です。

これは、リートというより、オペラの要素が強いです!

お母さん、私に言ったわね
彼は軽率な若者だって!
私、信じられなかったわ
こんなに苦しくなるまでは!
なんと、彼は本当にそうなのね。
私、見誤っていたわ!
お母さん、私に言ったわね
「男なんて皆ろくでなしよ!」って。

昨日、静かな夕暮れに
村のはずれの茂みで
声がしたわ「こんばんは」って
「ありがとう」って声もしたわ。
私、こっそりとそこに近づいて、耳を傾けたの
金縛りにあったみたいに固まって立ち尽くしたわ
彼が他の女と一緒だったの!
「男なんて皆ろくでなしよ!」

・・・
訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

続きの完全版はリサイタルのパンフレットでお読み下さい!

お母さんに向かって、女の子が彼氏のした酷いことに対して、
「ねえ、聞いてよお母さん!!!」
と訴えます。

曲はa-mollで、ピアノ伴奏が女の子の怒りを表していますよ!

méchant というのはフランス語ですが、
ドイツ語には、フランス語がよく用いられているんですよね。
オレンジとかもフランス語が使われています!

三曲目

Nähe des Geliebten
恋人の近く

私は、あなたのことを思います
海から陽の光が差す時、
私は、あなたのことを思います
泉に月の光が写る時。

・・・

私は、あなたのそばにいます
あなたがどんなに遠くにいても、私の近くにいるのです!
陽が沈み、やがて星たちが輝くでしょう。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

ゲーテの詩です。

ゲーテは83歳まで生きていました。この頃にしたら、とても長寿ではないでしょうか?
晩年もずっと恋をしていました。

ゲーテの詩は大好きですが、パワーを使います!!
恋のパワーはすごいです!

四曲目
シューベルト最終曲

Suleika I
ズライカ I

このそよぐ風は何を意味するのかしら?
東風がうれしい知らせを運んできたのかしら?
風の翼の爽やかな羽ばたきは
心の深い傷を冷やしてくれます。

風は埃と戯れて
軽やかな小さな雲の中に巻き上げ
楽しげに飛ぶ虫たちの群れを
安全なブドウの葉へと追い立てます。

・・・

お前は、さらに吹くことができます
友や悲しむ人々のもとへ。
夕陽に燃える高い壁、そこで
もうすぐ私はとても愛する人を見つけるのです。

ああ、本当の心の便り、
愛の吐息、爽やかな命は
彼の口から、彼の息吹からのみ
私に与えられるのです。

訳詞;田村靖子 無断転写を禁じます。

「西東詩集」(せいとうししゅう)の中にある「ズライカの書」の詩です。
当時65歳のゲーテの恋人であるマリアンネをズライカ、ゲーテをハーテムとして描いた相聞歌で、
この詩は、マリアンネ・ヴィレマーの詩です。

当時の詩人はオリエントに対するあこがれがあってようですね。

次は、前半の2部をご説明します!