奈良を満喫_その2

お泊りは、吉野まで行って「竹林院群芳園」へ。

大和三庭園の一つとされる回遊式庭園で
豊臣秀吉が吉野山の桜の花見に際して、千利休が作庭し、細川幽斎の改修と伝わっているそうです。

たどり着くまで、道が細いわ坂道だわで大変でした(^_^;)

立派な門構え
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お部屋は新館のお部屋が二つある和室です。
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館内には、
豊臣秀吉が花見の時に使った茶弁当箱
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与謝野晶子と鉄幹が泊まった時に書いた色紙
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昭和天皇がお泊りになった時に使われたソファー
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などなど、貴重なものがあちこちに!

“吉野山・高野山から熊野にかけての霊場と参詣道が『紀伊山地の霊場と参詣道』としてユネスコの世界遺産に登録された”という道がすぐ近くにあって、雰囲気が良いらしいので、お散歩に出かけました。

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かき餅干してる
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地図には「勝手神社」とあるのに無いな~と思っていたら、
次の日こんなの見つけました。

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最近、不審火で燃えてしまったんですね

奈良を満喫_その1

田村ママが十津川の吊橋を渡りたい!

と言うので、一泊で旅行に行く事にしました。

梅雨前線と台風の影響で、前日は大雨!

当日も降っていたのですが、田村ママは強力な晴れ女

ま、着いたら晴れるだろうと思っていました(笑)。

ほら、この通り(笑)
少し曇りですが、雨は大丈夫ですよ。

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このつり橋は20人以上が橋の上に居ると危険なので、見張りをしている方が居ます!

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もっと怖がるかと思ったのに、案外大丈夫なオット
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フツーに歩いてます。
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結構高くてギシギシしてますよ!
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渡りたいと言っていた田村ママ
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橋の真ん中はかなり揺れます。

が、お構い無しにスタスタ歩いてます(笑)。

白人のデカイご夫婦と、お連れの日本人ご夫婦が写真を撮ってる横をスタスタ歩いた時、

日本人の奥様が
「お母さんすごいですね!」
と仰って、

白人の旦那さん(<=英語しか話せない感じでした)が

「ニンジャ、ニンジャ!!」

と言ってました(笑)。

渡り終えた先

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すぐ横の「つり橋茶屋」 でお茶でも飲もうと入ったら、

名物のこんにゃくがあったので、食べてみました!

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美味しいこんにゃくです。

この辺りのお米で作っているという地酒を買ってみました。

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さて、戻ります。

ほら、結構高いのよ
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お!誰もいない!
シャッターチャンス!
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駐車場へ戻ったら、観光バスが2台やって来て、みなさんゾロゾロとつり橋へ。

危うく巻き込まれるところでした。ラッキー

ここから20分ほど走ったところにある道の駅へ

そこにある「行仙」というお蕎麦屋さんが美味しいらしい!

なめこおろし蕎麦
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「辛い大根を使っています」と書いていましたが、
ホントに辛い

辛子みたいに口の中がヒリヒリしました!
お蕎麦の味を覚えていません(笑)。

6月4日お待ちしております

今度の日曜日は
田村靖子&嶋本真祐子ジョイントコンサート
です!

最後のステージは、
メンデルスゾーンの6つの二重唱 Op.63
から4曲歌います。

1 Ich wollt,meine Lieb’ ergoesse わたしの愛を込めたかった
詩:ハイネ

私の愛を込めたかった
ただ一つの言葉に。
それを軽やかな風にのせれば
すばやく運んでくれるでしょう。

・・・・・

そして夜まどろむ時も
ほとんど目を閉じることができず
私の姿はあなたの夢の奥深くまで
入り込むでしょう。

メンデルスゾーンらしい軽やかな感じの曲です。

2 Abschiedslied der Zugvogel 渡り鳥の別れの歌
詩:ホフマン・フォン・ファラースレーベン

あれほど美しかった森や野原!
今やなんて悲しみにあふれた世界でしょう!
美しい夏は過ぎ去り
喜びの後に苦しみが巡ってきました。

・・・・・

私たち不幸な小鳥たちは嘆き悲しんでいます。
いまや故郷はなくなり
もう、ここから去らなければなりません。
遠い異国へ旅立たなくてはならないのです。

ドイツの夏は短く、冬は長いのです。

ドイツ人は冬になるとみんな鬱になると、ドイツ語の先生が言っていました。
(本当か!?)

それくらい冬に向かう秋が悲しいのでしょうね。

秋という単語はどこにも出てはきませんが。

次の曲は、まさに秋の歌です。

4 Herbstlied 秋の歌
詩:クリンゲマン

ああ、あっという間に円舞の時間は終わり
春は冬に変わる。
ああ、あっという間にすべての楽しさは
悲しい沈黙に変わる。

・・・・・

ああ、あっという間に円舞の時間は終わり
喜びはあこがれの苦しみに変わる。

お前たちは夢だったのか?愛の想像だったのか?
春のように甘く、そして突然吹き消されたのか?
一つだけ、ただ一つだけ揺らがない。
あこがれだけは決して消え失せない。

これ、音大生時代の重唱の授業で歌っていた曲なので、発表会でよく聞きました。

実は私は特別指揮法の授業を取りたくて、必修でない重唱の授業は取らなかったんです(^_^;)

そんな声楽科の生徒は私くらいかな(笑)。

6 Maigloeckchen und die Bluemelein すずらんと小さな花
詩:ホフマン・フォン・ファラースレーベン


スズランの音が谷で
明るく優雅に響いています。
みんな一緒にここへ来て輪になって踊ろう
愛らしい花たちよ!

青、黄、白の花たちが
みんなこちらへ近寄ってきて
忘れな草に鍬形草
スミレも一緒に踊っています。

スズランはあっという間に踊り始め
みんなも続いて踊っています。
月は優しく花たちを見守り
楽しんでいます。

“霜”閣下がとても不機嫌そうに
谷の中へ入ってきました。
するとスズランはもう踊ることができず
花たちも去ってしまいました。

けれどもやっと霜が谷から去ると
また急いでスズランが呼びかけます。
春の祭りをはじめようと
さらに明るく鳴り響きます。

もう、家には篭っていられません。
スズランは私にも呼びかけます。
花たちは踊りに出掛け
私も踊りに行くのです!

可愛らしいけど早口言葉の様な曲です。

かといって、喋るのに一所懸命だと可愛らしさが出ないし!

かなり可愛らしく仕上がりました!

当日ホールでお聞き下さい。

が、もう満席なのです。

ビックリです!

チケットをお買い求め下さった方々のご来場を心よりお待ちしております

プログラム

6月4日のプログラムできあがって届きました~。

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準備は着々と進んでいます!

今日は、リストの歌詞を紹介したいと思います!

ラインの美しい流れ Im Rhein, im schoenen Strome S.272
詩:ハイネ

ラインの美しい流れ
その波間に映るのは
厳かなる
大聖堂ケルン。

大聖堂には
金色の皮に描かれた肖像画があり、
私の荒れすさんだ人生を
やさしく照らしてくれた。

花と天使にまわりを囲まれた
聖母マリア
その瞳、その唇、その頬は
私の愛する人とよく似ている。

この詩は、シューマンの Dichterliebe (詩人の恋)の六曲目と同じです。

schoenen が heiligen に変わっていますが。

しかし、曲調はまったく違いますよ。

こちらリストの方は、ライン川のキラキラした様子の明るい美しい曲、

一方シューマンは、恋に破れて恨みがましくライン川を見ているような曲。

同じ詩でも作曲者によって全然違いますね~。

美しい詩には、たくさんの作曲家が美しい曲をつけます!

きっと素晴らしいことでしょう Es mus ein Wunderbares sein S.314
詩:O.v.レトヴィツ

きっと素晴らしいことでしょう
二つの魂が愛し合い
お互いに包まれて
ただ一つの言葉もつつみ隠さず
喜びと悩み、幸せと苦しみを
共に抱え
初めての口づけから死の時まで
愛だけに生きることは。

ものすっごく意訳してます(笑)。

最後の
sich nur von Liebe sagen.
って歌詞の意味は、直訳すると「愛だけを話すことは」
ってなるんですが、まったく意味が通らない(^_^;)

で、ドイツ語の先生に相談したら、
これはきっとドイツ人は「entsagen」を連想するよ!
と助言してくれました。

entsagen は諦めるとか放棄するという意味です。

てな訳で、本人は納得の意訳です(笑)。

三人のジプシー Die drei Zigeuner S.320
詩:N.レーナウ

ある時、牧草地に寝そべる
三人のジプシーを目にした。
私の馬車がひどく疲れて
砂だらけの荒れ野を通り過ぎる時に。

一人目は、ただ一人で
ヴァイオリンを持ち
夕陽の光に包まれて
陽気な曲を奏でていた。

二人目は、パイプを口にくわえて
その煙に目をやっていた。
・・・・・

三人目は、気持ち良さそうに寝ていた。
・・・・・
彼の心を夢が行きかう。

三人の着ている服は
穴が開いて継ぎはぎだらけだった。
しかし、彼らは、自由気ままに
この世の運命を嘲笑っているようだ。

彼らは三者三様に見せてくれた
人生の暗がりでは
いかに眠り、煙草をふかし、音楽を奏で、
人生を笑い飛ばすのかを。

ピアノがリストらしい派手な曲です。

通作歌曲は長くても覚えやすいからいいよね(笑)。

ああ、愛せるだけ愛せよ(愛の夢) O lieb, so lang du lieben kannst S.298
詩:F.フライリヒラート

ああ、愛せるだけ愛せよ、
ああ、愛したいだけ愛せよ!
その時は来る
お前が墓の前に立って嘆く時が。

お前の心が燃えるように努め、
愛を育み、愛を保ち、
そうして愛するもう一つの心へ
暖かく通い合うように気を付けなさい。

・・・・・

そして言葉に気をつけなさい。
やがて、悪い言葉を言ってしまう。
ああ神様、酷い事を言いたい訳ではなかった!
だが相手は去って行き嘆くことになるのです。

この歌曲は後に、リストがピアノ曲「愛の夢」の第三番として作り直します。

浅田真央ちゃんが、2011-2012シーズンにフリースケーティングで使っていたので、一般の方も良くご存知かと思います。

この F.フライリヒラートの詩は、まだまだ続きます。
リストはここまでしか作曲していませんが、
「彼はもう二度と話さない」とか「彼は墓の中で」とか
ブラームスならもっとおどろおどろした曲をつけそうな歌詞です(笑)。

次回は、二重唱をご紹介します!!

もうすぐです

来週の日曜日、6月4日はいよいよ

「田村靖子・嶋本真祐子ジョイントコンサート」

です!

昨日もピアニストとの合わせでした!

明日は公民館を借りて、リハーサルです。

そんな訳で飲みにも行かず、修行僧のような生活でブログのネタがありません(笑)。

今日は、オープニングのブラームスの訳詩を紹介します!!

まず一曲目
Der Jaeger Op.95-4 狩人
詩:ハルム

私の好きな人は狩人で、服は緑色、
そして目は青色、ただ、彼は気が多いの。

・・・・・

1番から3番までありまして、最後には

でも私のもとへは、教会の扉を通って誓いをたててしか来られないわ。

つまり、結婚してくれないと会いません!と言っています。

気の強いドイツの女性ですね(笑)。

Staendchen Op106-1 セレナーデ
詩:クーグラー

月は山の上に出て
恋人たちにはちょうど良い。
庭には噴水が流れ
後は見渡す限りの静けさ。

・・・・・

彼女はブロンドの恋人を見つめて
ささやく。「私を忘れちゃ駄目よ!」

Staendchen を「セレナーデ」と訳すのはちょっと違和感があるのですが、
日本ではこう訳すのが習わしになっちゃってるんで、そうしました!

大人じゃん(笑)。

Das Maedchen spricht Op.107-3 乙女は語る
詩:グルッペ

ツバメさん、教えてちょうだい
一緒に巣を作っているのは
古くからの旦那様なの?
それとも最近
結婚したばかりなの?

・・・・

ねえ、あなたもきっと
お嫁さんになったばかりなんでしょう?

とっても可愛いらしい歌です!
ぜひ会場でお聞き下さい~

O kuehler Wald Op.72-3 おお涼しき森よ
詩:ブレンターノ

おお、愛しい人の歩む涼しき森よ、
お前はどこで騒めいているのか?
おお、私の歌に心を通わす木魂よ、
お前はどこで耳を澄ましているのか?

心の奥深く
そこで愛しい人の歩む森が
騒めいている。
木魂は苦しみの中眠りにつき
歌は消え去っていった。

ブラームスはここまでしか作曲していないのですが、
実はブレンターノの詩には続きがあって、

「歌は消え去ったが、他の歌をあなたに歌うよ」

といった内容の歌詞が続きます。

そう思って聞いてもらうと、終わりの和音が希望に満ちている感じですよ~

Nachtigall Op.97-1 ナイチンゲール
詩:ラインホルト


ああ、小夜鳴き鳥よ、お前の甘いさえずりが
胸を刺す。

いや、懐かしい鳥よ、違う!
私に甘い痛みを与えるのは
お前ではない。

・・・・・

trauter Vogel を「親愛なる鳥よ」と訳しているものが多いのですが、
ドイツ語で traut は、懐かしいという意味合いが大きいようです。

Von ewiger Liebe Op.43-1 永遠の愛について
詩:ホフマン・フォン・ファラースレーベン

暗い、なんと暗い森と野原だろう!
すでに日は暮れ 今やどこも静まり返っている。
灯りも立ちのぼる煙もなく
雲雀ももう鳴くのをやめた。

・・・・・

その娘は言う
「私たちの愛は引き裂きようがありません!
鋼や鉄はとても堅いけれど
私たちの愛はもっと堅いのです。

人は鉄や鋼の形を変えますが
私たちの愛を誰が変えられるのでしょう?
鉄と鋼は溶かすことができますが
私たちの愛は、いつまでもそのままなのです!」

女の子は強いわ~(笑)

ブラームスの曲は、原調はかなり低いものが多いので、移調して歌っているのですが、
原調の雰囲気を出したいな~と思っています!

今回、日本語の辞書には載っていない表現が多いのですが、
独独辞書やドイツ人用の独和辞書をご参考にしてみました!

昔買ったDudenの独独辞書がやっと使えるようになったよ(^_^;)

ドイツ人用の独和辞書はネットで利用!

日本に居てもドイツのサイトは見られるから便利になりましたよね~

次回は、リストの歌詞を載せます~